唐揚げレモンは人の弱さだっていうハナシ。
唐揚げにレモンかけるのは女だけかと思って20年以上生きてました。
新宿です。
唐揚げにレモンかけるのは女だけだし、その女の8割は丸の内のOLだからあれって基本的には飾りとして置いてあるのかと思ってました。
というのもですね、、、
僕先日友人と飲みに行ったんです。
それで唐揚げを注文したんです。
つまみ界の王道である唐揚げ。
永遠の愛をくれるからあげ。
ダッサい僕にいつだって笑顔をみせてくれる唐揚げ。
いつしか僕はそんな彼女の笑顔に恋をしてしまったのです。
彼女を待つ時間はとても長く感じます。
注文してからテーブルに降りたつまでの時間は体感にして10年。
でも、僕の中での10年はきっと外の世界では数分だったのでしょう。
そんな苦しくも、愛おしい数分が過ぎてから唐揚げを手にしたお姉さんが席に向かって歩いてきました。
お姉さんのの胸元には[まりん♡]と書かれたネームプレートが書いてあります。
(居酒屋ってなんでこういう身内ノリを押し付けるような文化が浸透してるんだろう)
そんなことを思っていると、まりんちゃんは僕のテーブルに唐揚げを置きました。
まりんちゃんの手を離れ僕らのテーブルの上に唐揚げが降り立ちます。
結婚初夜のように熱いホッカホカな唐揚げ。
僕は夢中で貪りましたよ。
それはもう結婚初夜で抱く嫁のように愛しい唐揚げですから。
そして流し込むビール。
最高でしたよ。
でもね、そんな最高な夜に水を差す出来事が起こりました。
友人が唐揚げを小皿に移動させると、
当然のようにレモンかけて食べたのです。
僕は信じられませんでした。
気づけば僕は声を荒げていました。
罪を犯す友人が許せなかったのです。
「何故美味しいものを不味くしてから食べてるんだ!?」
「レモンかけるというのがかっこいいと思っているのか!?」
「犯した罪の重さに気づいてるのか?」
「お前のお母さんはそんなことさせるためにお前を生んだんじゃない・・・・。」
さすがに後半は嘘ですけど僕は彼を責め立てるように言葉吐き捨てました。
友人の主張は概ね「サッパリして美味いじゃん」
というものでした。
この理論ってよく聞くけどおかしくないですか?
そういう軟弱な人はサラダとか食べとけばいいじゃない。
それか水道水でも飲んでろよ。
レモンかける人は唐揚げ食べる才能が欠如してるんだからサラダとか水道水がお似合いだと思うのです。
大体唐揚げをサッパリさせようってどんな意図があるのです?
最初っから唐揚げを注文するなよ!
そこまでして食べたいもんかね・・・。
欲深すぎないですか?
さながらドーバー海峡って感じです。
(ドーバー海峡が深いのかどうかは知らない)
そう、僕は気づいてしまったのです。
唐揚げレモン=人の欲
すなわち、、、、、、
唐揚げレモン=人の弱さ
つまり我々人類は唐揚げレモンとの決別をせねばならないのです
いつの日か唐揚げレモンがなくなる日を・・・
僕らの力で掴み取りましょう。
上記の内容とは一切関係ありませんが最近青いベンチのCoverをうpしました。
オケも自分で作って歌いました。
よかったら聞いてあげてください。