250kmかけて「来ちゃった・・・」をしたハナシ。
ある日の僕は深夜、眠れずにYouTubeを見ていた。
モニターに映る千原ジュニアはいつもと変わらない面白さを爆発させていて、僕はその爆風を身体で浴びる。
これはすなわち日常における快楽。
感じ取る心地良さはさながら草津温泉。
この湯船に浸かったままずっと幸せを享受していたいものだ。
そんなことを思っていた。
思っていたハズなんだ…
しかしそんな日常を毒であるとする僕がいた。
「ちょっとドライブしてみないか?」
そんな声が聞こえた。
気がつけば僕は車に乗り込んでいた。
時刻は4:45。
踏み込むアクセルで朝方の静岡でバイパスを駆け抜ける。
どこまでだって行ける。
このままどこへ行こう。
そうだ、長野へ行こう
三日前くらいに長野に住む大学時代の友人の笹山(仮名)とラインで通話をしたときに
「じゃあ今度ドライブ行こうね。」
そんな事を話していたのを思い出し他僕は長野へ行くことを決意した。
もちろんアポはとっていない。
iPhoneで検索をかけるとそこには250kmと距離が表示されていた。
僕の住む静岡からの距離としては妥当な距離だ。
「高鳴るねぇ・・・・。」
そんなことを呟き僕は運転を続ける。
もしこれで笹山(仮)がなにかしらの用事があった場合僕は250kmをただ往復するだけの人間になるのだ。
ただ500km駆け抜けるだけ
そんな可能性を大いに孕んでいるギャンブル。
高鳴らない訳がない。
不安と期待は初恋にも勝る重さで僕の胸を締め付けた。
しかし深夜のバイパスで聞くSuchmosは最高だった。
Suchmos "808" (Official Music Video) - YouTube
深夜のバイパスとシティポップは最高に合う。
それこそ生卵とご飯くらいに合う。
美味すぎてデブになるという事だ。
しかし気づけば風景は山に変わる
そんなシティ感も無くなったので僕はWOMCADOLEというバンドを聞いていた。
【MV】 WOMCADOLE / 綺麗な空はある日突然に - YouTube
これは正直山には合わない。
ウイスキーを焼酎で割ってるんじゃないかというくらいには合わなかった。
しかしそんなアンバランスさも悪くない。
そんなことを思っていたら変わったコンビニを見つけた。
京都じゃん。
山の中を駆け抜けてると思っていたのに僕は京都に来ていたようだ。
僕は京都のセブンでコーヒー牛乳とパンを購入した。
大量の糖質を摂って僕の脳みそはフル回転。
踏み抜くアクセルで引き続き山を駆け抜ける。
もう山梨を抜けたか?
そんなことを思っていたらホントに抜けていた。
しかしここからが割りと長いのだ。
長野県は縦に長い。
しかもまた山が続く。
単刀直入に言うと飽きたのだ。
帰りたい。
しかしまだ100km近くある。
遠い。
GPSが壊れてるのではないかと疑った。
でも壊れていなかった。
調子は万全のようだ。
しかし100kmある。
遠すぎる。
ここで僕は音楽を聴くことをやめた。
僕が聞き出したのは「匿名ラジオ」。
匿名ラジオとはオモコロの人気ライターであるARuFaくんと ダ・ヴィンチ・恐山氏によるラジオだ。
このラジオは最高すぎる。
僕は「沈み行く船で主人公になる方法」の回がお気に入りだ。
匿名ラジオ/#78「沈みゆく船で主人公になる方法と、モブにならないための方法」 - YouTube
狂ったように再生している。
沈み行く船でクソツイしたいよぉ~と話す二人の声を聞きながら僕は運転を続ける。
うむ。
もうあんま書くことないのだ。
だって運転してるだけだからね。
だから長野に到着したこととする。
そして事前に聞いていた笹山(仮)の最寄駅にあったマックスバリューで車を止めた。
ここからはドキドキだ。
時刻は9:30だ。
5時間近く運転をして到着した長野。
ラインにて笹山(仮)へ発信する。
まず朝からラインに出てくれる程に笹山(仮)が暇なかどうか。
このギャンブルに勝たねばならない。
ピププピププと無常に鳴り響く発信音。
自分の心臓の音のほうがうるさいんじゃないか。
そのくらいに僕はドキドキしていた。
永遠にも思える時間がたってから笹山(仮)は通話に出た。
そこで僕らは以下のような会話をした。
僕「おはよう・・・・。」
笹山「お、おはよう。今日は早いね。どうしたの?」
僕「いや、あのさ・・・今日暇?」
笹山「あー・・・。まぁ暇っちゃ暇だよー。どうしたの?」
僕「あの・・・・。非常に言いにくい事なんだけど・・・・。」
笹山「うん。」
僕「その・・・・・。来ちゃった・・・・。」
笹山「え?」
僕「来ちゃった・・・。」
笹山「ど、どこに・・・・?」
僕「君の家の最寄り駅。」
笹山「ぶっはwwwwクソワロタwwwwwファーーーーーwwwwちんちんちんちんちんwwwww」
僕「ちんちんの話はしてないよ。」
笹山「マンマンマンコwwwマンコッコーーwwww」
僕「マンコの話もしてないよ。」
後半は流石にウソをついた。
なにはともあれ笹山が通話に出てくれたし、家の住所をラインで位置情報を教えてもらい、合流することができた。
会うのはおそらく4年ぶりくらいだった。
なんか恥ずかしかった。
でも話してると「あ~コイツ友達だわ~」
となって安心していた。
しかも笹山が車を出してくれた。
そしてそのまま二人でタリーズへ向かい作戦会議をした。
突然来てなにをしようとも考えていなかったので一日なにをするかを決めるためだ。
というとこで書きつかれたので今日はこの辺で終わっておきます。
また元気が出たら長野編を書こうかと思うので期待しててください。
次回「長野に現れる巨人!!目覚める能力!?笹山の怒り!!」以上の三本でお送りいたします!
また見てくださいね~!
ジャン!ケン!ポン!
うふふふふふぅ~♪